プロジェクト名:” Made in KUMAMOTO ” のクラフトジンブランドの構築 (木村 慎之介さん)
【Kumamoto City Pitch】採択者
KUMAMOTO CRAFTGIN PROJECT (PROJECT名称) 木村 慎之介(きむら しんのすけ)
【プロフィール(経歴)】
熊本県熊本市出身
九州学院中学校 / 高校 卒業
立正大学 地球環境科学部 地理学科 卒業
株式会社オンワード樫山
プラダジャパン株式会社
現職(ITコンサルタント業)
国内大手アパレル企業のセールススタッフとして約半年間従事したのち、外資系アパレル企業の販売管理部門に所属し約6年間従事。
その後コンサルタント業界に転職し、国内大手メーカー2社のITプロジェクトに計約2年間参画。
以前から熊本で事業を立ち上げたいという志があり、自身の好きなお酒である ” ジン ” で熊本を盛り上げたいと思い、起業を決意。
【なぜそれを解決したい課題・事業の目的とは何か】
ジンを通して ” 熊本の魅力 ” を全国や世界の人たちに発信したい
東京都内に約12年在住し肌で感じたのは、熊本城・阿蘇・天草といった代表的な観光名所や、馬刺し・からし蓮根・ラーメンなどのグルメ以外に関しては認知度が低いことです。
熊本には、豊かな水資源や自然を生かしたハイクオリティーでポテンシャルの高い山海の幸や農畜産物が豊富にありますが、知名度が低いことが課題であると考えています。
そこで、私の好きなお酒であるジンを通して、その魅力を全国、そして世界へと発信したいと思います。
ジンは、ジュニパーベリーという杜松の実を使うこと以外は制約がありません。
多種多様な素材で ” 地域性 ” を出すことができ、個性を出し ” 思いやストーリー ” を体現しやすく、組み合わせが無限大で ” 自由度が高い ” 唯一のお酒であるジンは、熊本の素材の魅力を ” 1本のボトル ” に詰め込むことができ、豊富な水資源や豊かな自然から育まれる美味しい特産品の良さを伝える事ができます。
ベーススピリッツと呼ばれる原酒をはじめ、水、素材、製法や蒸留方法の組み合わせは無限大で、可能性のあるお酒です。
【なぜその事業を行う必要があるのか】
ジンは ” 第二のウイスキーブーム ” のけん引役と目されています。
世界的なウイスキーブームの渦中ですが、同時に空前のクラフトジンムーブメントが世界各地で起きており、ジンの市場規模は年々拡大しております。
こと日本においては、2017年以降のクラフトジンムーブメントの顕在化の影響を受け国内で発売ラッシュになり、2018年の輸出金額は20億円近くにまでのぼったことで前年の3倍以上になりました。
その結果、輸入品が主流だったジンは、2020年の国内市場において国産品が輸入品を逆転し、全体の約8割を占めていた輸入のジンは構成比を下げ、国産ジンが約4割になるまで成長しました。
日本のクラフトジンは、“ ジャパニーズボタニカル “ を使用することで和食との親和性が高いことが特徴です。
ベーススピリッツには日本酒や焼酎、泡盛を使い、素材には海苔や茶葉、柚子などの “ 日本固有のボタニカル “ を使用することで “ 日本らしさ “ を体現しており、2022年現在のデータで約70~80種類と推計されています。
国産クラフトジンの台頭により、世界的なコンペティションなどで日本のクラフトジンの評価が海外でも高まることで、ワールドワイドで広がりを見せ、存在感は一層増しています。
サントリーの“六“は、販売数世界2位の売り上げを誇り、日本のクラフトジンの “ 代名詞的存在 “ になり、同“翠“も2022年4月よりアジア向けに輸出を開始しております。
元来、細部まで手間を惜しまず、こだわったモノづくりが得意な日本は、焼酎や日本酒、梅酒などの和酒造りの技法が応用され、完成度が高く繊細なため、国産ウイスキー同様に一大産地に成長する可能性を秘めております。
伸長率が2015年から2020年までの5年間で25%増と非常に高いジン。
2022年9月より、翠に次ぎニッカの“GINSPIRE“も低価格帯のジンで参入し、大手酒造メーカーも続々と力を入れていることからその将来性が見込まれます。
健康志向による蒸留酒人気の高まりや、コロナ禍での家飲み時間の増加、気分転換や自分なりの飲み方を楽しむ “ ニューノーマルな新たな需要 ” が生まれたことも追い風となったことが成長の要因の1つだと考えております。
価格と種類の両面で消費者の選択肢も増え、居酒屋でも手軽にジンが飲まれるようになったことで、国内外において今後益々成長していくと考えられます。
“ ボタニカル ” に固執せず様々な “ 素材 “ を使用し、その素材の多様性により難易度が高くゴールがないため、バランスや繊細さが求められます。
バラエティに富み個性を生かした多種多様なジンや独自性がありインパクトのあるユニークなジンが増えており、日本をはじめ世界でもさらに盛り上がることで、市場規模の拡大が期待できます。
【実施する活動の紹介】
“ Made in Kumamoto “ のクラフトジンブランドの構築
熊本の高品質な地元素材を使い、すべての工程で徹底的にこだわり “ ハイクオリティー “ を追求したスモールバッチの高級クラフトジンを生み出すこと
で、熊本の価値や可能性を最大化します。
そのためには “ ブランド “ を作ることが得策であり、それは富裕層ビジネスや高単価商品を生み出していく過程の一つだと考えています。
以下3つの事業を軸に、クラフトジンの高付加価値領域へチャレンジし、機能的価値に加え情緒的価値の提供を行います。
2023年度内に法人化し、事業を本格スタート
本社は熊本市内を予定しており、現時点では従業員は私1人のみで、事業拡大や収益の状況に応じて雇用を拡大させていく予定です。
プレミアムではなく “ ラグジュアリー “ 志向
現在、市場価格¥3,000~¥6,000のクラフトジンが大部分を占めていますが、目指すジンは¥10,000オーバーの高級路線です。
具体的には、市場ニーズが高まっている “ 安さ “ や “ 健康志向 “ は追求せず、 既存の枠組みを超えた “ ハイクオリティーのクラフトジン “ を提供します。
ブームのプレミアムジンカテゴリーもコモディティ化しており、いまあるパイを奪い合うのではなく、新しい市場を創出するほうが賢明だと考えております。
ターゲットは、“ 富裕層 “ や “ 愛飲家 “ など、価値やクオリティーを求める層をメインターゲットに訴求し、ラグジュアリーマーケットをメインにメインターゲットにアプローチを行い、ワールドワイドに展開します。
各セクションで高級路線に対象を絞り販路を開拓。
イベント出店やコラボレーションなどで “ 特別感 “ を出すことで付加価値もプラスします。
事業を4つのフェーズに分け、それぞれのセクションでトップレベルのプロとタッグを組むことで “ ハイクオリティーのクラフトジン “ の実現に近づけてゆきます。
個々の専門分野の知見を生かすことで、様々な恩恵を受け多くの付加価値をもたらすことができるため、製品化までの時間コスト削減による事業プロセスの円滑化にも寄与します。
ベーススピリッツ(原酒)、水、素材、製法や蒸留方法、プロダクトイメージは数種類候補として用意しておりますので、研究開発を行っていく段階でテストし、ブラッシュアップしながら構築します。
こちらは現段階では秘密保持の観点から非公表とさせていただき、FIXし次第共有させていただく予定です。
クラフトジンを生み出すことによる波及効果は大きく4つあり、地域活性化や意味合いが強いです。
熊本初のジン専門の蒸留所を熊本市中心部にオープンすることにより、中心市街地の活性化の一端を担い、県内外へ “ ハイクオリティー “ をアピールしたい生産者の一助となることで地域貢献にもつながる事業です。
2022年2月の事業構想スタートから早1年、現在は蒸留所やバーに赴き、実際に見て味わうことで “ 体験 “ を通してのインプットに努める傍ら、人脈構築による事業の認知や関係構築をメインに行っております。
また2022年6月よりSNSアカウント(Instagram)を開設し、2023年2月現在でフォロワー約230人弱。
フォロワー数にフォーカスすると少ないように感じますが、酒類業界内外でのパイプが太いトップレベルの方々のフォロワーが多く、まさに ” 少数精鋭 ” です。
当プロジェクトのInstagramアカウント(@kumamoto_craftgin)もフォローしていただき、応援していただけますと幸いです。
【 “プロジェクトに携わる方の思い” 代表のメッセージ】
私は高校卒業までを生まれ故郷である熊本で過ごし、以来約12年間東京で生活しています。
そして、外から熊本を見ることで感じたのが ” 住みやすさ ” です。
故郷というと他なりませんが、常に自然と身近に共存し、都会のビル街では体験できない ” 人間らしい暮らし ” ができます。
魅力がたくさんある熊本で生まれたことを誇りに思い、「いつか熊本の地で起業し、熊本に貢献することで熊本をアピールできる事業をしたい」という思いが頭の片隅にありました。
そこには ” くまもとへの愛 ” があります。
C-19の入りの時期に、普段まったくお酒を飲まなかった私が ” ジン ” と出会い、ジンを、そしてお酒を好きになり、事業構想を考えこのような貴重な機会をいただくまで、ちょうど1年。
正直、ここまで早い段階で採択事業に選ばれ、ピッチ登壇するとは思っておりませんでした。
当プロジェクトに関わり、応援してくださっている皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。
お酒には人や国との隔たりがなく、国内に留まらず世界に向けてメッセージを発信し表現できる素晴らしいツールです。
だれでも、私の思いやプロダクトの思いが詰まったジンを手にすることができ、ボトル1本で繋がることができます。
Kumamoto City Pitch採択事業の選定を機に、今年より事業化に向けたアクションを本格的に起こし、第一関門であるレシピ作成のための研究開発に注力してまいりますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。
【寄付者のみなさまへのメッセージ】
今回のKumamoto City Pitch登壇や当サイトへの掲載を通じ、県内外へのプロジェクトの事業認知やプロダクトリリースまでの期待値向上を目指しております。
事業プロセスの円滑化や事業拡大に寄与し、ブランド構築までのサポーター様の創出により、熊本の可能性や最大化をゴールに、地方創生の起爆剤となるような高付加価値のプロダクトを生み出すことができ、可能性を広げることができます。
長文になりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
プロダクトリリースやその先の未来に向け、精一杯精進いたしますので、応援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
” 皆さまと乾杯できる日を夢見て ”
2023.02.07 木村慎之介
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